IPTについて
Integrated Publishing Toolkit (IPT)はJavaで開発されたフリーオープンソースのソフトウェアツールで、GBIFネットワーク上で生物多様性データセットを出版、共有するために使われています。IPTはDataCiteやEZIDのアカウントとも連携しており、データリポジトリにデータセットを登録するときにDOIを発行するための手段としても使うことができます。
IPTの機能を理解するには、以下のGBIF.orgを介してデータセットを適切に出版・登録する方法を解説した簡潔なライブデモ(25分)をご覧ください。
(もし上記のビデオが閲覧できない場合、直接ダウンロードすることもできます)
最新版リリース:2.3.5
バージョン2.3.5はこちらからダウンロードできます。
バージョン2.3.5ではクロスサイトスクリプティングの脆弱性を修正し、データセットのインベントリWebサービスへの要求が失敗する問題を解決しました。
2.3.4の注釈
バージョン2.3.4はIPTが使用するApache Struts Webフレームワークで見つかった致命的な脆弱性を修正するセキュリティアップデートを含みます。こちらの記事によると、リモートでコードが実行されるという脆弱性で、IPTサーバ上でハッカーが悪意のあるコマンドを実行可能となってしまいます。また、この脆弱性につけ込み積極的になっているハッカーがいるそうです。したがい、全てのユーザはリリースノートの手順に沿って、直ちにこのバージョンにアップデートするようにしてください。
バージョン2.3.3で何が追加されたかはこのブログの投稿で見ることができます。
リリース予定:2.4
バージョン2.4のリリース日程は未定ですが、本リリースで改善される予定となっている問題の進捗状況はこちらから閲覧できます。
軽微な問題やセキュリティ問題については2.3.x用のパッチのリリースによって解決される予定です。
@ユーザ
IPTを試しに使ってみたいという方は、helpdesk@gbif.org宛にメールを送ってDemo IPTのアカウント作成を依頼してください。
IPTを使い始める上で最もシンプルな方法は信頼できるデータホスティングセンターにフリーアカウントの作成を依頼することです。これにより独自のサーバにIPTの環境をセットアップし維持管理することに労力をかけることなく、GBIF.org上での自分のデータセットの管理および出版が可能となります。
IPTを自分自身でセットアップされる場合は、入門ガイドが始めの入口となります。
IPTユーザのサポートグループとして機能しているIPTメーリングリストに必ず登録してください。できるだけ安全で頑健にするため、常にIPTを最新にしておくことが不可欠です。IPTの管理者である場合は、新しいリリースの通知を受け取りすぐに対応ができるように、登録しておく必要があります。
@翻訳者
IPTユーザインターフェースおよびwikiの両方とも国際化が必要とされますが、コミュニティによる努力が求められますので、どなたでも歓迎します。翻訳者向けの手順書はこちらから閲覧できます。
コミュニティの膨大な努力とCrowdinというローカライゼーションツールの力を活用し、ユーザインターフェースは7つの言語(英語、フランス語、スペイン語、繁体字中国語、ブラジルポルトガル語、日本語、ロシア語)に翻訳されました。