データペーパーのウェビナー
データペーパーを紹介し、データペーパーの書き方について役立つガイドラインやテクニックを提供したウェビナーの記録はこちら"
データペーパーとは何か?
データペーパーとはデータセットについて記述し、査読付きジャーナルにおいて発表された査読されたドキュメントです。 データを準備、収集、記述するには努力が必要です。 データペーパーは学術ジャーナルとしてその努力を認知します。
データペーパーの説明
データペーパーは特定のデータセットまたは特定のデータセットのグループを記述した検索可能なメタデータドキュメントであり、学術ジャーナルにおいて査読付き論文の形で出版されます。
従来の研究論文とは異なり、データペーパーの主要な目的は仮説と結論を報告するというよりはデータおよびコレクションの状況を記述するものです。
GBIFは学術分野との協力の元、次に示す理由からデータペーパーを推進してきました。 1つ目はデータ出版にクレジットや承認を与えるものとして、つまり科学コミュニティに生物多様性データセットの存在を知らせるとともに特定の研究プロジェクトにもたらす価値を知らせるものとして、2つ目はGBIFやその他のネットワーク上でアクセス可能なデータの質を評価し、コントロールするメカニズムとしてです。
なぜデータペーパーを出版するのか?
生物多様性のデータが発見され、研究や意思決定に役立つようにするには、明確な情報を提供するメタデータを作成することが不可欠です。 この作業には労力がかかるため、データ出版者にとってインセンティブが必要となります。 インセンティブがなければ、メタデータの記述が不十分であるか、ひどい場合にはメタデータが全くないデータセットが公開される事態になってしまいます。
データペーパーは、メタデータに生物多様性データの収集、管理、キュレーション、出版に関わる全ての人々の存在を明確に認めることで、メタデータ作成の障壁を取り除いてくれます。
データペーパーを出版することによって以下を享受するでしょう:
- 従来の学術出版物と同様に、出版された論文の索引付けと引用によりクレジットが得られ、著者の認知度とキャリア形成に利益をもたらします。
- 出版するデータリソースの可視性、利便性、信頼性を高めます。
- 出版するデータの使用状況や引用についてより効率的に追跡することができます。
データペーパーツール
GBIF Integrated Publishing Toolkit (IPT)
GBIFはPensoft Publishersと協力して、Integrated Publishing Toolkit (IPT)の一部として提供されているGBIFメタデータプロファイルを用いてデータペーパー原稿を作成するワークフローを確立しました。 ボタンをクリックするだけで、この手の出版物を受け付けるジャーナルの通常の手順に従い、すぐに編集でき、査読に出せる状態のRTF形式の原稿としてメタデータをダウンロードできます(下記の表を参照)。
NephilaPaper
SiBBrによって作成されたこのツールでは、ダーウィンコアアーカイブ(DwC-A)からメタデータを抽出し、編集・提出可能な状態のRTF形式の原稿を作成できます。
arpha Writing Tool
arpha Writing Toolはデータペーパーの出版プロセスをよりシンプルにしてくれます。 データセットからメタデータをアップロードでき、共同執筆から、コメント、編集、提出、査読、出版、出版後の修正までの全体のプロセスを一つのWebベースのツールで行うことができます。 IPTで管理しているデータセットからメタデータをインポートする方法の詳細はこちらから閲覧できます。
arpha Writing Toolは現在、Biodiversity Data Journalへの直接の提出をサポートしています。
生物多様性に関連したデータペーパーを出版したジャーナル
修正や更新についてはcommunication@gbif.orgまでお知らせください。
(table updated Nov 2022)