GBIFは、生物多様性情報の効果的な提供と利用を可能とする一連の能力強化活動を通じて、世界的なネットワークの増強に努めています。この活動では以下の取り組みによって世界的な実践コミュニティの育成と強化に努めています。
- 生物多様性データの提供と利用に関するカリキュラムの開発と提供
- ドキュメントやその他の学習資料の作成
- 地域の知識ネットワークの確立
- 個人をボランティアのメンターとアンバサダーとして参加させる
ドキュメントと学習資料
GBIFは、世界的な実践コミュニティをサポートするため、生物多様性情報学とオープンな生物多様性データに関する様々なトピックの技術ドキュメントを長年にわたって作成してきました。GBIF事務局は現在、コミュニティと連携しながら、各分野の専門家と編集委員会のメンバーと協力し、このような技術ドキュメントの開発において調整する役割を果たすことを目指しています。
この取り組みにおいて、GBIFは統一されていて信頼性が高く再利用可能でバージョン管理された容易に更新できるドキュメントの提供を目指し、著者らと著者チームを雇い、技術的なガイドラインの作成と見直しを委託しています。このシステムには以下のものが含まれます。
- ドキュメントの標準化
- 定期的な更新、バージョン管理、翻訳
- コミュニティからの意見情報収集
- ピアレビュー
- 検索可能なフォーマット
能力強化メンタリング
ボランティアのメンターとトレーナー はGBIFコミュニティの柱です。GBIFメンターは、コミュニティ内でその専門知識を共有することにより、他の人々がプロジェクトの目標を達成し、効果的な参加者ノードを確立し、研究や政策に活用するための生物多様性データを提供、管理、利用できるよう支援します。
生物多様性オープンデータアンバサダー
2019年に開始されたGBIFのアンバサダープログラム は、GBIF事務局、GBIF参加者 、GBIFノード のスタッフができることの枠を超えて、ネットワークのアウトリーチ活動を拡大させることを目的としています。
GBIFの成功は、一つにはフリーでオープンにアクセスできる生物多様性データの提供が生み出す利益と機会を研究および政策コミュニティに理解してもらえるかどうかにかかっています。アンバサダーは、独自のプレゼンテーション、プラットフォーム、世界中のネットワークを通じて、様々なトピックのギャップを埋めることができます。
地域の知識ネットワークと世界的な実践コミュニティ
実践ネットワークは、特定のトピックについてトレーニングを受けた人々が(仮想的な、または従来の)コミュニティに参加し続け、新たに習得したスキルを実践に移す際にその経験を共有できるように支援します。
GBIFコミュニティフォーラム、ネットワークのメーリングリスト、ソーシャルメディアは、こうしたグループがプライベートでもパブリックでも交流できるよう、プラットフォームを用意して提供しています。